家を建てるきっかけは、たまたま近くの住宅展示場を見にいったこと。家を建てるのものいいねとなって、見学した住宅メーカーで見積もりやプランニングをしてもらったのですが、あまりしっくりいかなかったんです。
それで、ほかに建築会社がないか探しているとき、北欧デザインの家の口コミでジューテックホームを見つけました。

窓や建物の2×6（ツーバイシックス）構造など住宅性能もしっかりしていて、いろいろアレンジもできるというのが、すごくいいなと思って。北欧デザインは好きなのですが、外観が一見して「北欧」という感じのものはちょっと違うかなと思っていたので、北欧スタイルっぽいけれどシンプルにアレンジできる感じもよかったですね。

あとは、建築資材を調達している（建材商社グループ）と聞いたので、中間マージンカットで同じものを安く作れるというところ。
材料調達ができる有利さにも魅力を感じました。

家づくりで重視したのは、一番はデザイン、次に機能性と居住性です。
妻がインテリア雑誌で見た「FILE」のグレーカラーのキッチンをとても気に入って、内装コーディネートをFILEさんでお願いしたいと思ったんです。

家づくりの最初は大手ハウスメーカーに相談していたんですが、プランなど全部がガチガチ。変えられないところがとても多く、キッチンも入れられるものが決まっていて、自由度がなかったので、FILEで内装をお願いしたとしても、このハウスメーカーだとうまくいかないと思いました。そもそも提案されていたプランもしっくりこなくて、それでネットなどで他のハウスメーカーを探していました。

実際にはFILEさんに問い合わせたのと、ジューテックホームへの問い合わせがほぼ同じ時期で、先にジューテックホームに行ったんですが、そこで「FILEの住まい」というシリーズがあると聞いて。ちょうど同じタイミングでFILEとジューテックホームに決めた感じでした。

あとは、営業担当さんが良かったこと。他社の営業さんと比べて売り込みを全然してこなかったんです。大手メーカーの営業さんは、けっこう圧が強いというか、どんどん話を進めていこうとするので辟易していて。それがぼぼなかったのも良かったと思います。

まずは「空調管理が優れていて、住宅性能がすごく良いところ。」
それと、設計や間取りの打合せで、こちらが考えつかないものを提案してもらえたのが良かったですね。

この土地は北側斜線の高さ規制があるので、本来なら屋根の形状の上が折れてしまうのですが、設計と営業の担当さんが、それをしなくて済むように考えてくれて。それを提案してくれたのは、ジューテックホームだけでした。

他のメーカーはベースの図面が1種類だったのに対し、設計担当さんは何種類か案を出してくれて、内装や外装のデザインも、一緒にみてくれました。

間取りも、納まりをよく考えていただけて。小屋裏収納が作りたかったので、玄関側にその階段があったのですが、そのために高さの問題で玄関に吹き抜けができなかったんですね。それを階段の位置を変えることで作ってもらって、結果的にすごく解放感のある気持ちの良い玄関ホールになりました。

第三者的にFILEさんからのアドバイスもあり、生活動線が良くて、とても住みやすいです。たとえば、帰ってきたらコートを脱いでかけて、そのまま寝室のクローゼットにいって全部着替えをすませるんですが、もともとこういう生活をするよね、っていうのに合わせて動線があるので、それは「注文住宅」だからできる、よかったところですね。

洗面も、右と左で2人並んでそれぞれが使えるように左右を長めに作ってもらったので、朝の身支度でぶつかることがなくなり、快適になりました。

2階の吹抜のリビングで、当初は冷房効率がよくない感じがしていたのですが、じつは換気システムの給気口をずっと開けっぱなしにしていたせいで。ちょっと換気しすぎてましたね。真冬と真夏の時期は空調効率を上げるために手動で閉めたほうが良いとアドバイスいただいたので、今年の夏以降は気をつけようと思います。全て機械に任せるのではくではなく自分たちに合ったアナログ的な使い方ができるとこも良い点です。

妻はFILE製のキッチン。最初に雑誌でみた憧れのオーダーキッチンにできて、ちょっと広めで使いやすいようです。
私は吹き抜けですね。特に、玄関を入ったところの。天井高があって、圧迫感を感じないのが一番好きなところです。

この土地は、妻の実家の近辺で探していて見つけたのですが、住宅街で駅からも近いし、商店街もある、とても環境のよいところ。

地域の雰囲気も良くてて、たとえば、スーパーでなく、お肉やさんとか魚屋さん、あと酒屋さんも、地元の商店をまわって、お店の人と「今日は何にするの」みたいな話をしながら買い物ができるんです。
駅の近くの商店街で、ご近所さんの顔見知りという感じでコミュニケーションを取りながら買い物できたり、公園が近いので散歩したり。遠くにでかけられない時期でもあったので、この環境の変化はすごく良かったですね。

あと、自分のいちばん大きな変化は、レコードを買うようになったことです。CDとかサブスクで聴いていた音楽を、レコードプレイヤーを買って聴くようになって。

キッチンは妻のスペースになっているので、小屋裏スペースを僕の趣味部屋にして、レコードをかけているんですが、音がリビングやキッチンにも流れているのが、家の雰囲気にあって前の家は手狭で音楽が響きそうだったし、スペースもなくてできなかったので、自分のプライベートな空間でゆったりと音楽を聴けるようになりました。

妻も、もともと料理が好きでキッチンを大きくしたいと思っていたので、希望が叶って今までよりいろんな料理ができるようになったようです。僕も以前よりキッチンに立つ回数が増え、二人で料理を楽しむことが増えました。

自分たちの暮らし方をイメージして建てることが大事ですね。
普段何気なくしている自分のクセだったり、意識していなくてぼんやりしている部分まで考えないと、暮らしてみたらこうしたほうが良かった、という部分がやっぱり出てくるので。時間をかけて考えるというより、建築会社と一緒にイメージしながら考える、密度が必要なんだと思います。

自分たちの場合も、想像はしていたけど、ちょっとぼんやりしていた部分が、穴抜けとしてあって。たとえば、キッチンの収納は非常に使いやすく設計されているのですが、料理本を収納できる奥行きをどこかに作れば良かった、とか。
収納の収まりであったり、生活してみないとわからなかったな、という部分まで、どれだけ解像度を高く考えられるかが大事だなと思いました。

あと、僕たちは結婚してすぐ住み始めるタイミングで家を建てて、早いうちに家を買った方がお金の面でメリットがあるとも考えたのですが、実際それはわからないと思っています。だから、お金のことを考えて迷う人がいるなら、家を投資などと考えずに、暮らしを豊かにし、より自分達らしい生活を営むためのステップだと考えて満足のいくものを建てたほうがいいと思います。

家づくりは大変でしたが、とっても楽しかったです。こういうふうにしたいとか、こうだったらいいなとか、これからの未来を考えていくような話がいっぱいできるので。これから建てる方にも、ぜひ楽しんで家づくりをしてもらえたらと思います。