マンション住まいから、都心の「一戸建て」住環境へ。Tさんご夫妻が住まいに求めたテーマは法規制等で限られたスペースでも「心地いい空間」。そのイメージをどのように描いてゆくかが重要だったとTさん。想いを共有し、具現化するために感性とアイデアが不可欠だった。しっかりとした住宅性能を礎に、自由な選択肢と柔軟な対応力が住まいづくりを陰で支える。建築家とコーディネーターと共に思いを一つにして、一貫したプロジェクト体制で取り組む〈アーキペラーゴ〉のブランドコンセプトが活かされた。デザインも機能面も妥協のない住まいづくりが貫かれている。

エントランスゾーンにはモールテックスを使った「造作の手洗いコーナー」。1階のプライベートな落ち着いた雰囲気から階段を上がると、視界が一気にひろがり、訪れた人に強い印象を与える。ゆったりとした2階のリビングは大きな窓を通して奥行きあるバルコニーへと繋がり、そこは太陽光が降り注ぐ「スカイリビング」が。背の高い壁によって開放感とともにプライバシーへの配慮もなされている。壁面を効果的に利用したTVカウンター造作収納はロフト収納へのストリップ階段の段板を兼ねるデザイン。勾配天井、出窓ベンチ、間接照明を導入しつつ変化をつけたゾーニングなど、アイデアとさりげないセンスが随所に散りばめられて、住まいの上品な装いを感じさせる。